Google Chrome68以降、全httpサイトに警告が出るようになる

2018年2月27日、Googleウェブマスター向け公式ブログで、Google Chromeブラウザのバージョン68以降、HTTPで制作しているすべてのサイトに「保護されていません」と警告が出るようになるとのアナウンスがありました。これからはHTTPS暗号化通信が標準になってきそうです。
Google Chrome68よりHTTPサイトに警告表示
数年前よりGoogleはWEBサイトのセキュリティについて強化をすすめており、インターネット上に公開するWEBサイトに関しては、通常のHTTP通信ではなく暗号化した通信を行うHTTPSでの利用を勧めてきました。
今回、下記のGoogleウェブマスター向け公式ブログにて説明されているように、インターネットブラウザのGoogle Chrome68以降、未だにHTTP通信での公開を行っているすべてのWEBサイトに、「保護されていません」という警告表示を行うとの告知がされました。これまで長年HTTP通信を標準で行ってきたインターネットの世界において、これからWEBサイトを公開する際は「HTTPS」での通信を標準とする大きな変更です。これはサイト制作者にとってとても大事なことです。
» 保護されたウェブの普及を目指して – googleウェブマスター向け公式ブログ
HTTS通信とは
ホームページを開いた際、当ブログであれば画面上部のアドレスバー部分に「https://osyu-web.com/〜」と表示されます。これはインターネット上で今自分が閲覧しているホームページが何処にあるかの”住所”を明確にするURL(Uniform Resource Locator)と呼ばれるもので、2つと同じものは存在しません。
また、頭にある「http://」または「https://」は、WEBブラウザと、ホームページのデータを保存しているサーバー間の通信を「HTTP(S)通信で行っています」と明確にするもので、今回はここの表示が「http://」になっている場合、GoogleChromeでは警告が表示されるようになるとのことです。

詳しい技術的な説明は割愛しますが、WEBサイトを閲覧している利用者にとっては、ここの「https://」部分がもし「http://」のままであると、たとえばお問い合わせフォームなどで自分の個人情報を外部に送信する際、送信する内容が暗号化されておらず、通信経路の途中で情報を盗み見られたりする危険性があります。
Google Chromeのバージョン確認方法
もし自分が使用中のGoogle Chromeのバージョンを確認したい場合、Google Chromeを開いている状態で、画面右上の「・・・」ボタン -> ヘルプ -> 「Google Chromeについて」を表示します。

ここの「バージョン」部分が、68以上になっている場合は警告表示が実装されています。
まとめ
まだ具体的な導入時期は公表されていませんが、2018年7月中にはGoogleChromeのアップデートがある予定で、その際今回のHTTP警告が実装されることになります。今や世界のブラウザシェアを見ても、GoogleChromeを無視することはできません。利用者にとっても「保護されていません」とブラウザに表示されてしまうのはWEBサイトの信用に関わることになるので、必ずHTTPS化をする必要がありますね。
(2018年8月28日追記)いつの間にかChromeのバージョンが68へ引き上げられていました。いよいよこれからインターネットの世界では本格的にhttps表示が標準になってきますね。
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